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富山・高岡市民300人、いざ長野へ 交流促進目指し3日「一斉乗車」

信濃毎日新聞(2016年9月3日)

 富山県高岡市などが3日、同市にある北陸新幹線(長野経由)の新高岡駅から市民らが乗り込む「一斉乗車」キャンペーンを行い、約800人が参加する。同駅に止まる列車の拡充をJRに促し、沿線の交流促進を図る目的。約300人は、同市と観光などで連携を模索している長野市の長野駅で降りる。長野市は式典を開いて歓迎する。

 高岡市によると、新高岡駅に止まる新幹線のうち、利便性の高い速達型「かがやき」は1日に往復1本ずつ。ただ、「臨時便」の扱いでいつ廃止されるか分からないため、この便を生かした誘客はしにくいという。定期便化への「地域の思い」(交通政策課)を示そうと一斉乗車を発案し、経済団体や自治会組織を通じ、市民らに参加を呼び掛けた。

 3日は午前8時18分に、かがやき536号で長野駅に着き、加藤久雄長野市長らが出迎える。最上級車両「グランクラス」やグリーン車を除く指定席(853席)がほぼ満席になったという。参加者はその後、それぞれ市内の善光寺や松代地区などを訪ねる。ほかの参加者は、東京を目指したり、長野で乗り換えて軽井沢に行ったりする。

 高岡市によると、新高岡駅で新幹線に乗る人は推定で1日平均約2千人。同市交通政策課は「新幹線で行き来しやすくなれば、沿線都市間の交流も深められる」とする。

 加藤市長と高橋正樹高岡市長は7月に長野市で懇談し、観光や教育などで連携を模索すると申し合わせていた。

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