試飲会に向けて準備を進める宮沢さん(左)と飯塚さん

試飲会に向けて準備を進める宮沢さん(左)と飯塚さん

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ひやおろし、秋味わって 塩尻の酒蔵、学生企画で試飲の催し

信濃毎日新聞(2016年9月3日)

 塩尻市塩尻町の笑亀(しょうき)酒造は9、10日、夏を越して熟成させた酒「ひやおろし」などを試飲できるイベントを市内で開く。都内のNPO法人が手掛けたインターンシップ(就業体験)に参加する飯塚多佳志さん(21)=拓殖大3年、新潟県上越市出身=と宮沢英見(えみ)さん(20)=成蹊大2年、佐久市出身=が企画した。地元住民をはじめ、多くの人に日本酒を味わってもらおうと準備を進めている。

 同酒造はこれまで年1回、冬に試飲会を開いてきたが、季節ごとにお薦めの日本酒を紹介しようと、昨冬から年4回に増やした。秋に試飲会を開くのは今回が初めて。新たな視点を運営に取り入れようと、今春から、NPO法人「ETIC.(エティック)」のインターンシップに参加した学生に、試飲会の内容を企画してもらっている。

 「一過性のイベントで終わらせたくなかった」と飯塚さん。2人は、同酒造の日本酒を知らない人にアピールし、継続的に購入してもらうことを目標にした。市内でアンケートをしたところ、地元の酒蔵を知らない市民が多いことが分かり、イベントは人が多く集まるJR塩尻駅前で開くことに決めた。酒造りの様子を紹介する映像や、酒蔵の中の地図も作った。

 9日は、塩尻駅前広場で午後5時〜8時半に開く。6時から開会式を行い、来場者全員で乾杯する。駅前広場に張ったテントで、旬の野菜を使ったつまみを食べながら日本酒を味わう。酒の紹介もある。10日は、同酒造で午前10時〜午後3時。試飲のほか、酒蔵の見学もできる。

 9日は県酒造組合が定めたひやおろしの解禁日。宮沢さんは「日本酒を味わうことで、秋が来たと感じてほしい」と来場を呼び掛けている。

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