福井市出身の染色家、玉村咏さん(68)=京都市=と画家の父、故晋一さんによる親子二人展(福井新聞社後援)が福井市美術館で開かれている。晋一さんの描いたスケッチや油絵、咏さんの染色作品など約100点が並ぶ。11日まで。
咏さんは1970年に独学で染色を始めた。サントリー美術館大賞展や海外の美術展で受賞歴もあり、現在では和服のほか、インテリアなど多彩な染色作品を制作している。
今回の親子展は、同美術館に晋一さんの作品が所蔵されているほか、咏さんが染色を始めて45周年を迎えたことを記念し、初めて企画した。
作品を鑑賞した佐々木美代子さん(71)=福井市=は「グラデーションに染められた糸が、水の流れのように見えて美しかった」と話していた。