NHK大河ドラマ「真田丸」で、主人公・真田信繁(幸村)の父・昌幸を演じる俳優草刈正雄さんが8日、上田市の上田城跡公園にある「信州上田真田丸大河ドラマ館」を見学した。ドラマ館入館者は60万人を超えており、草刈さんは「上田に人が集まっていると聞くと、僕もうれしい」などと語った。
草刈さんはドラマで使われた衣装やメイキング映像に食い入るように見入り、「衣装や甲冑(かっちゅう)が多くあり、見応えがある」。自身が演じる昌幸のイメージは、脚本と衣装を見て「直感でひらめいた」といい、その人柄に「大大名には負けないぞという気骨のあった人」と述べた。
その後、草刈さんは上田市のサントミューゼで、石田三成を演じる俳優山本耕史さんと共にトークショーに出演。会場には満席の約1500人が詰め掛けた。
山本さんは冷徹な印象もある三成の役柄について「私利私欲ではなく、豊臣家のためなら頭も下げる律義な人」と説明。草刈さんも、昌幸について「真田が生き残ることしか考えていなかった」と述べた。関ケ原の戦いへと続く今後のドラマの展開について、山本さんは「天下分け目が近づいている。信繁がどのように描かれるのか、僕らも期待している」と話した。