新鮮な食材が並び大勢の買い物客で活気づいた「ふくい鮮いちば」の1周年祭=2015年11月7日、福井市中央卸売市場

新鮮な食材が並び大勢の買い物客で活気づいた「ふくい鮮いちば」の1周年祭=2015年11月7日、福井市中央卸売市場

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ふくい鮮いちばで秋の収穫祭 鮮魚や青果など63店集結

福井新聞(2016年9月16日)

 福井市中央卸売市場は、「市民の台所」として常時開放している「ふくい鮮いちば」の利用者増に力を入れている。昨年度は次々と催しを行い目標来場者数を突破。さらに市民への定着を図ろうと17日、初めて「秋の収穫祭」を開く。鮮いちば内の各店舗に加え、外部の飲食店やクラフト店、フリーマーケットなど合わせ63店が集結する。

 鮮いちばは、2014年11月から開放している。鮮魚や青果、花店など21店がある。地場産品を中心に取り扱っており、食材の新鮮さが一番の売り。食堂もあり、昼食時にはランチを楽しむ市民でにぎわう。

 昨年度は7月に半夏生の焼きサバ販売イベントを開催。8月には帰省客を対象とした「おかえりな祭(さい)」、10月にはマグロの解体などを行った「市場フェスタ」、11月には1周年祭、12月には歳末大市など、毎月のように催しを仕掛けた。広報にも力を入れ、集中的に新聞紙面に広告を掲載した。

 昨年度の来場者数は約21万人となり、1日平均で目標を30人上回る830人が来場。本年度は年間来場23万人を目指している。

 小川敏幸場長は「市場ならではの新鮮な食材に満足してもらえた。催しや広報の効果も大きい」と一定の手応えを感じる一方で、「若者への知名度がいまひとつ」と課題を挙げる。

 そこで鮮いちばの出店者でつくる実行委が収穫祭を企画。若者にも気軽に訪れてもらう機会をつくろうと、今回初めて市場外から出店を募った。

 鮮いちばの南側駐車場などにずらりと出店。メキシコ、ベトナム料理、ソースカツ丼、中華そばといった多彩な食が勢ぞろい。日用雑貨や洋服、アクセサリーなどのクラフト店、フリーマーケットも登場し、美容体験やワークショップも楽しめる。鮮いちばではおなじみの新鮮な食材や、季節にちなんだ商品を販売する。

 小川場長は「まず一度足を運んでもらい、鮮いちばの魅力を知ってほしい」としている。鮮いちばの21店は午前8時半から、それ以外の店舗は同9時からオープン。いずれも午後4時まで。問い合わせは同市場=電話0776(53)0001。

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