浮世絵を題材にガラス作品を制作した佐野猛さん(左)と曜子さん

浮世絵を題材にガラス作品を制作した佐野猛さん(左)と曜子さん

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「ガラスの街富山」発信 日本橋テーマに猪口制作

北日本新聞(2016年9月16日)

■東京で展示販売

 日本橋をテーマに粋な器を-。富山のガラス作家8人が、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」をモチーフにしたガラスの猪口(ちょこ)を制作した。富山ガラス工房(富山市古沢)が定番アイテム「CHOCO(チョコ)」の新シリーズとして企画。東京・日本橋室町の県アンテナショップ「日本橋とやま館」で17日~25日に展示販売する。

 日本橋とやま館で期間限定の物産販売コーナーが設けられるのに合わせ、富山ガラス工房から日本橋をテーマにした新作を出品することになった。

 定番の器「CHOCO」でことし6月から展開する口径6・5センチ、高さ5センチの新規格にそろえ、同工房所属の2人を含む県内在住の作家8人が1点ずつ完成させた。

 「名所江戸百景」から日本橋や浅草などが描かれた8点を取り上げ、作家はそれぞれ一枚からイメージした作品を制作。富山市内に夫妻で工房を構える佐野猛さんは「猿わか町よるの景」をモチーフに、通りを灰色、町の明かりを銀色の線で表し、器の底に月を配した。曜子さんは「日本橋通一丁目略図」に描かれた水色と赤色の傘を、ガラスの表面を削ることで表現し、着物の藍色と黄色を市松模様にして取り入れた。

 富山ガラス工房営業企画部の松本朋香さんは「いろいろな魅力的なガラス作家が富山にいることを日本橋を通して発信し、富山に興味を持ってもらうきっかけになればいい」と話している。

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