本番直前の練習に臨むダンサー=金沢市の金沢歌劇座

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若手ダンサー躍動の舞 プリ・ド・カナザワ開幕、きょう決選

北國新聞(2016年9月19日)

 若手ダンサーが競い合う第1回全国バレエコンクール「プリ・ド・カナザワ2016」(北國新聞社主催)は18日、金沢市の金沢歌劇座で開幕した。18都道府県から出場した156人が予選に挑み、103人が19日の決選へ駒を進めた。予選で躍動的な舞を披露したダンサーは上位入賞を目指し、さらに気合を高めた。
 小学生、中学生、高校生、シニア(高校卒業~25歳)の4部門で予選が行われた。小学生31人、中学生40人、高校生22人、シニア10人が通過した。石川からは4部門で36人が選ばれた。
 出場者は、規定時間の2分半以内で、「くるみ割り人形」「白鳥の湖」などクラシックバレエの作品を踊って表現力や技を競った。
 コンクールの開催に協力する谷桃子バレエ団、バレエシャンブルウエスト、牧阿佐美バレヱ団(五十音順)の芸術監督やプリンシパルなどの各2人が審査した。
 審査員6人がそれぞれ100点を持ち点に、計600点満点で採点し、上位のダンサーが決選に進出した。足のさばき方やターン、ジャンプなどの技術と、表情や躍動感などの芸術性を総合的に審査した。
 ロビーには、予選通過者の番号が掲示板に張り出された。出場者や保護者らが番号を見つけると、笑顔をはじけさせ「やった」「良かった」と歓声を上げた。
 中学生の部で予選を通過した、石川の3年生女子(15)は「緊張して1回バランスを崩してしまった。決選では100点満点の踊りができるように頑張りたい」と話した。
 19日の決選では、ダンサーが予選と同じ踊りをもう一度披露し、各部門の1~6位が表彰される。高校3年生とシニアを対象に、特に優秀と認められた出場者に、「プリ・ド・カナザワ賞」が贈られ、協力バレエ団と入団交渉する権利が与えられる。
 審査は午前10時から始まり、入場料は1500円となる。

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