北安曇郡白馬村で来年1月13〜18日、スキーやスノーボードで自然の斜面を滑る競技「フリーライド」の国際大会が開かれる。豊富で良質な雪が降るとして同村がアジアで初の開催地として選ばれた。地元では村観光局を中心に大会実行委をつくり、国際的な観光地としての知名度アップを期待している。
フリーライドはスタートからゴールまでを自由に滑り降り、速さや技術、美しさを総合的に競う。欧米で人気があり、世界のトップ選手が各国を転戦するワールド・ツアーは1996年から開かれている。
同村で開くのは、ワールド・ツアーの予選に位置付けられる「フリーライド・ハクバ」。コースは八方山(1974メートル)北側斜面を想定する。スキー、スノボの男女計4部門に最大40人が出場。選手全員が雪崩に備えて安全ジャケットを身に着け、天候や斜面の状態を見て日程を進める。
実行委によると、白馬村は雪の量や質に恵まれているほか、麓の施設へのアクセスの良さも好条件という。大会関係者が1月に視察し、開催地にふさわしいと判断した。
村観光局の佐藤裕二事務局次長は「世界水準の山岳リゾートとして白馬をPRしたい」と話している。