ドラマで、ロケットのブースターなどとして使われた大道具。諏訪圏工業メッセで展示する

ドラマで、ロケットのブースターなどとして使われた大道具。諏訪圏工業メッセで展示する

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諏訪に「下町ロケット」 工業メッセで大道具など展示へ

信濃毎日新聞(2016年9月27日)

 諏訪市の旧東洋バルヴ諏訪工場跡地で10月13〜15日に開く「諏訪圏工業メッセ2016」で、昨年放送されたテレビドラマ「下町ロケット」で使われた大道具や機械部品などが展示される。撮影に協力した半導体受託生産のコネクテックジャパン(新潟県妙高市)の平田勝則社長(52)が、廃棄予定だった道具などの一部を引き受け「子どもたちに夢を抱いてほしい」とメッセ実行委に展示を提案した。

 ドラマの原作は作家池井戸潤さんの直木賞作品。町工場「佃製作所」の社長が従業員と団結して巨大企業「帝国重工」が打ち上げる国産ロケットのバルブを納入し、打ち上げに成功するストーリーだ。

 展示は、ロケット本体の一部やブースター(推進部分)として使われた大道具が中心。佃製作所製のバルブや帝国重工の作業着なども並べる。当日は諏訪6市町村や信州大工学部(長野市)などが進める「SUWA小型ロケットプロジェクト」のブース近くに展示する。

 平田社長は元パナソニック(大阪府)社員で、2002年の第1回から諏訪圏工業メッセに足を運んでいる。09年に同社を退職してコネクテックジャパンを創業した後は、海外拠点の社員も含めて全社員(約30人)で毎年メッセを訪れている。現在は、諏訪地方の複数の企業と取引があるという。

 平田社長は「諏訪の企業は素晴らしい技術を持っている」と、毎年訪れる理由を説明。多くの子どもがメッセを訪れるのが印象的だとし、「みんな目をきらきら輝かせている。今回の展示を通して地域の子どもたちの力になれたらうれしい」と話している。

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