第3期が始まった真田宝物館の特別企画展=長野市

第3期が始まった真田宝物館の特別企画展=長野市

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大坂の陣や信之の史料紹介 長野・真田宝物館の企画展第3期

信濃毎日新聞(2016年9月29日)

 NHK大河ドラマ「真田丸」の放送に合わせ、真田家ゆかりの長野市松代地区にある真田宝物館は28日、特別企画展「戦国の絆」の第3期「真田近世大名への道―昌幸・信之・信繁」を始めた。信繁(幸村)が活躍した大坂の陣にまつわる史料や、徳川政権下で近世大名として歩み始める兄信之(松代藩真田家初代藩主)関連の計94点を並べている。

 1月から11カ月間に及ぶ企画展の集大成の位置付けで、内容を一新。大坂の陣に際して信繁が姉村松殿やその夫小山田茂誠(しげまさ)に宛てた書状のほか、大坂城の出城「真田丸」が描かれた大坂冬の陣(1614年)と、夏の陣(15年)の絵図を並べた。

 今後ドラマのハイライトとして描かれる大坂の陣では、大坂城の豊臣秀頼を徳川方の大軍が攻め滅ぼす。幽閉先の九度山(現和歌山県九度山町)から抜け出した信繁は家康を追い詰める戦い振りを見せたとされ、「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)」とたたえられた。

 信之関連では、松代へ領地替えになった際の心境が分かる書状などを展示。真田家伝来の大名道具として、茶道具や子どもの産着も並べた。ドラマに登場する真田家臣出浦昌相(いでうらまさすけ)にまつわる書状もある。

 12月12日までの午前9時〜午後5時(入館は午後4時半)。休館日は10月4日、11月1日、12月6日。特別企画展の入館料は大人600円、小中学生200円。

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