村上市に息づく伝統的な食文化をまとめた「食の聞き書秋冬編」

村上市に息づく伝統的な食文化をまとめた「食の聞き書秋冬編」

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村上の伝統と食 次代へ 「聞き書」秋冬編が完成

新潟日報(2016年9月29日)

 村上商工会議所の「食の街・むらかみブランド化事業委員会」が、村上市に古くから伝わる行事食や季節食をまとめた冊子「越後むらかみ食の聞き書秋冬編」を発行した。今春刊行の「春夏編」に続く第2弾。完成を記念し、郷土食を基にプロが作った料理を提供する「食の宴」も開かれた。

 冊子作りは、城下町村上で営まれてきた季節ごとの伝統行事と、結びついた豊かな食文化を次代に残す取り組み。市内の飲食店や観光関係者らでつくる事業委が、「食」による町おこしを目指し、2~8月の「春夏編」に続いて作製した。

 9月3、4日の瀬波大祭を皮切りに、9、10月の「秋」と11~翌1月の「冬」に分け、35の行事と関連した家庭料理などを掲載。根菜の生育を祈る「大根・蕪(かぶ)の年夜」(11月10日)、サケ漁を終えた後の「水神様」(12月15日)などを、昔ながらの食習慣とともに取り上げている。

 秋に取れたサケを使って節句など折々に作られる「氷頭なます」「飯ずし」「のっぺ」といった村上らしいサケ料理もイラスト付きで紹介する。A5判14ページ。2千部を村上商議所やおしゃぎり会館などの観光施設で無料配布している。

 事業委の岩田孝義委員長は「村上で親しまれてきた食文化を掘り起こし、観光の目玉として交流人口の拡大につなげたい」と話す。

 市内の日本料理店で16日に開催された「食の宴」には、新潟市や長岡市などから12人が参加。ずいき鍋や菊ごはんをはじめ、地場産のアユやサケ、野菜をふんだんに使った会席料理を地酒と合わせて楽しんだ。

 新潟市中央区の会社員女性(45)は「普段は食べられない村上の食を満喫した。こうしたPRは観光にプラスになると思う」と話した。

 事業委は食の宴を継続開催し、PRに努めていく考え。村上商議所の山貝世津子副会頭は「時代とともに失われがちな食をしっかり受け継ぎ、発信していきたい」と語った。

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