客に手作りピザを提供する小師さん(右)

客に手作りピザを提供する小師さん(右)

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地域つなげる麻績のピザ 移住の小師さん経営、素朴な味評判

信濃毎日新聞(2016年10月1日)

 麻績村麻の小師(こもろ)英明さん(73)が自宅を兼ねた店舗で営む「宮本のピザ」が、個性的な経営で人気を集めている。小師さんは中華料理店を経営した経験があり、ピザ店ながらギョーザも提供する。千葉県富津市から妻と長女と共に村に移住して間もなく1年。地域の人たちがコミュニケーションできる場にしようと、飲み物などの持ち込みを自由にしている。

 小師さんの自宅兼店舗は、静かな環境を求めて麻績村の「空き家バンク」で見つけた木造2階建ての古民家。ピザ店は今年1月にオープンした。ピザを選んだのは「1枚頼めばみんなで食べられるから」という。住民から譲り受けた廃材を使って改装し、ピザを焼く石窯も自分で作った。食べる場所は古民家の外のテーブル。店名は店がある宮本地区から取った。

 提供するピザは、手作りの生地にチーズやトマトソース、コーンなどを載せて焼いた「石窯ピザ」のみで、550円(税込み)。月2、3回訪れるという地元の自営業小松弘幸さん(50)は「安い上に生地がもちもちしておいしい。焼き方にもこだわりを感じる」と話す。

 石窯で焼き上げた素朴な味はインターネットや口コミで評判が広がり、最近では愛知や神奈川など県外からも客が訪れる。筑北地域以外からの来店客が全体の8割近くになったという。

 小師さんは東京都出身。22歳から約30年間、関東地方で洋食や和食など飲食業界を渡り歩き、相模原市で中華料理店を経営した。60歳を過ぎた頃から、富津市で農業をしながら石窯を使ったピザ作りを始めた。

 麻績村の店では、客の要望をきっかけに3月から「焼餃子(ギョーザ)」も、6個入り250円(同)で提供。小師さんは「地元の人たちが石窯用の薪や改装用の廃材などを世話してくれた。そういう気持ちに応えられるようにしたい」と話している。

 「宮本のピザ」は筑北中学校に近く、県道丸子信州新線沿い。予約が必要で、小師さん(電話080・3519・4339)へ。

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