諏訪市中心部の国道20号沿いに並ぶ酒蔵5軒を巡り、地酒を味わう恒例の「上諏訪街道秋の〓(呑の異体字)(の)みあるき」が1日に開かれ、県内外から約2700人が訪れた。酒蔵の前には顔を赤らめた人たちが行列をつくり、升を片手に秋の酒を楽しんだ。
地元商店などでつくる実行委員会が主催。参加者は、購入したチケットと引き換えにもらうアクリル製の升をパスポート代わりに、約500メートルの間に並ぶ五つの酒蔵で地酒を飲み歩いた。職場の同僚と訪れた伊那市の団体職員唐沢由紀さん(33)は「年によって印字の色が変わる升を集めるのも楽しみの一つ」と話した。
沿道には屋台も並び、鹿肉の串焼きや諏訪市湖南の後山地区で採れたマツタケを使った雑炊などを販売した。
実行委員長の北沢光彦さん(42)は「県外からの参加者が約6割で、後日改めて街歩きに来る人が増えている。酒蔵を使ったまちづくりにつながっているのではないか」と話していた。