慎重に梱包を解く作業員

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ローマからお帰り!木造男神坐像 二上射水神社の国重文

北日本新聞(2016年10月5日)

 文化庁が7月29日から9月4日までイタリア・ローマのクイリナーレ宮美術館で開いた「日本仏像展」に出品された二上射水神社(高岡市二上)の国重要文化財「木造男神坐像(だんしんざぞう)」が4日、同神社に戻ってきた。像を迎え入れる神事が同日行われ、関係者らが帰還を祝った。

 像は平安後期に作られた二上射水神社の神像で、ケヤキの一木造り。高さ約1・2メートル、肩幅約0・5メートルで、現存する神像の中では国内最大級。技法の珍しさと神像の希少性が認められ、日本とイタリアの国交樹立150周年を記念した日本仏像展に出品された。

 像は9月中旬に成田国際空港(千葉県)に到着し、国立博物館(東京都)で保管。再梱包され、トラックで二上射水神社まで輸送された。4人がかりで慎重に運ばれ、境内にある収蔵庫に納められた。

 神事には橘慶一郎衆院議員や高橋正樹市長、氏子ら約40人が出席。炭谷一彦宮司が祝詞を奏上した。

 文化庁文化財部美術学芸課の奥健夫主任文化財調査官(52)は「木造男神坐像は日本を代表する彫刻作品。勇ましい姿が現地で人気だったと聞いている」と話した。

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