伊那市長谷の南アルプス林道沿いで、カツラやダケカンバが黄色に色づき始めている。市営南ア林道バス営業所によると、紅葉は例年より1週間ほど遅く、今月下旬にも最盛期を迎えそうだ。
山梨県境の北沢峠(標高2032メートル)までつなぐ標高差約1170メートルの南ア林道。14日は標高が上がるにつれ、まばらながらも山肌の黄や赤が目を引き、澄んだ空に駒ケ岳(2967メートル)や鋸(のこぎり)岳(2685メートル)の威容が映えていた。
横浜市から母と訪れた50代男性は、山梨県側から入山後、峠を越えて林道を散策。長野県側の方が紅葉は進んでいるといい、「期待していた以上に色づいている」と楽しんでいた。
同営業所によると、紅葉は林道バスが今季の営業を終える11月15日ごろまでは楽しめる見込みという。問い合わせは同営業所(電話0265・98・2821)へ。