青空が広がり絶好の行楽日和となった15日、長野市戸隠の鏡池は、早朝から大勢の写真愛好家らでにぎわった。県内は同日朝、各地で今年一番の冷え込みとなったが、鏡のように戸隠連山を映す水面とその上を漂う湯気、青空とのコントラストは美しく、朝日が山肌に当たりだすと、シャッター音が鳴り響いた。
周囲の紅葉は9月の長雨の影響で彩りが乏しいが、まだ暗い午前4時半には、戸隠連山を正面に望む場所に約30本の三脚がずらりと並んだ。
前日の午後8時に兵庫県小野市の自宅を出発したという公務員稲田薫さん(59)は「午前3時すぎに到着したら、もう三脚がいっぱい。慌てて並べました」と話し、撮影に熱中していた。
鏡池への林道は混雑解消のため、30日まで土日の午前9時-午後4時半は一般車両進入禁止。戸隠観光協会は、戸隠スキー場駐車場、戸隠神社奥社入り口駐車場、鏡池、中社西駐車場を巡回するシャトルバスの利用を呼び掛けている。