「一谷嫩軍記須磨浦の段」で玉織姫(右)が討ち取られた婚約者の亡きがらと対面する場面

「一谷嫩軍記須磨浦の段」で玉織姫(右)が討ち取られた婚約者の亡きがらと対面する場面

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大鹿歌舞伎に胸熱く 定期公演、県内外から1000人

信濃毎日新聞(2016年10月17日)

 大鹿村で江戸時代から続くとされる大鹿歌舞伎(国選択無形民俗文化財)の秋の定期公演が16日、同村鹿塩の市場神社舞台であった。今年は源氏と平家を描いた2演目を披露。県内外から訪れた約千人が境内を埋め、秋晴れの下で村民有志の愛好会による演技を楽しんだ。

 最初の演目は、平家物語の一ノ谷の合戦を題材に、2人の武将の悲哀を描いた「一谷嫩(いちのたにふたば)軍記須磨浦の段」。きらびやかな衣装に身を包んだ武将2人が決闘を熱演。討ち取られた平家方の武将の亡きがらに婚約者の玉織姫が対面する場面では、迫真の演技が会場の涙を誘っていた。

 平家の落ち武者の悪七兵衛景清(あくしちびょうえかげきよ)が源氏に戦いを挑む「六千両後日文章重忠館(ろくせんりょうごじつのぶんしょうしげただやかた)の段」は、映画「大鹿村騒動記」にも取り上げられた大鹿歌舞伎のオリジナル演目。役者が16人と多く、景清を捕らえる家来を演じた地元中学校の校長には「校長先生がんばれー」と生徒らの声援が飛んでいた。

 村に古くから伝わる弁当「ろくべん」を食べ、観劇した松本市の会社員甲斐昌博さん(49)は「演者が紹介された冊子を読みながら見るとさらに面白い」と話していた。

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