開館20周年となった「星と森の詩美術館」で、身ぶりを交えながら、作品の説明をする藤巻秀正さん=十日町市稲葉

開館20周年となった「星と森の詩美術館」で、身ぶりを交えながら、作品の説明をする藤巻秀正さん=十日町市稲葉

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十日町・星と森の詩美術館 彫刻家藤巻さん 記念の企画展

新潟日報(2016年10月17日)

 地域の作家の活動を支援してきた十日町市稲葉の「星と森の詩美術館」が開館20周年を迎えた。節目を記念し、当初から関わっている同市の彫刻家で二科会評議員の藤巻秀正さん(79)の企画展を開催している。同館は「これからも地元の作家を育てていきたい」と意気盛んだ。

 同美術館は、市内の丸山工務所が社会事業の一環として1996年に開館。故星襄一さん(魚沼市出身)の木版画、人間国宝の故天田昭次さん(新発田市出身)の刀剣、藤巻さんの彫刻のコレクションで知られる。

 美術館の名称は、星さんの「星の森」、天田さんの「七星剣」、藤巻さんの「森の詩」というそれぞれの作品名から付けられた。駐車場から池を巡るブナ林に包まれた遊歩道には、藤巻さんの彫刻21作品が常設されており、同館へと来館者を導く。

 20周年記念として展開してきた企画展の最後を飾る藤巻さんの個展には、2013年の二科展で文部科学大臣賞に輝いた「森の響き」など、同展出品作を中心とした30点以上が並ぶ。

 8日に行われたギャラリートークで藤巻さんは、美術館を設立した丸山秀二さん(75)に「こういう人がいてくれたおかげで、やっていくことができている」と感謝の弁を述べた。

 藤巻さんを「共同事業者との思いがある」という丸山さんは「個人美術館なので身の丈に合わないことはできないが、地域の作家を支援できてきた。今後も地域の作家に育ってほしい」と話している。

 藤巻さんの彫刻展は11月30日まで(火曜休館)。入館料は一般500円。問い合わせは同美術館、025(752)7202。

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