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白馬岳、新ルート検討 雪不足の大雪渓、影響見通せず

信濃毎日新聞(2016年10月19日)

 北アルプス白馬岳(2932メートル)への主要登山ルートの白馬大雪渓が雪不足の影響で9月から通行止めになっているのを受け、北安曇郡白馬村などは18日、大雪渓を迂回(うかい)する新ルート整備の検討に入った。例年なら一年中残る雪渓の大部分が解け、来年以降、秋の登山シーズンに登れない可能性があるとみている。来年5月にも新ルートの現地調査をする方針を決めた。

 村や北ア北部地区山岳遭難防止対策協会が新ルートの候補とするのは、村内の猿倉登山口から入り、樹林帯などを経て北の尾根へ上がる道。小蓮華山を経て白馬岳へ向かう既存のルートにつながる。山頂までの所要時間は大雪渓を通るルート並みの約6時間が見込める。比較的緩やかで登りやすいという。

 白馬岳へは、ゴンドラリフトとロープウエーを乗り継いで栂池自然園(北安曇郡小谷村)から白馬大池経由で行く道や、猿倉登山口から白馬鑓温泉を経て白馬鑓ケ岳、杓子岳を縦走する道がある。だが、所要時間が長かったり、険しすぎたりし、登山者が山頂の山小屋に着く時間が遅れるなどの問題が起きている。

 18日は環境省長野自然環境事務所(長野市)や中信森林管理署白馬森林事務所(白馬村)の職員も加わって大雪渓を視察。厚さが最大30メートルに達する雪渓の所々に割れ目が生じ、崩れ落ちているのを確認した。昨冬の少雪の影響とみられているが、来年以降の状況は「全く予想が付かない」(村観光課)という。

 その後に開いた会合で、山頂直下の白馬山荘を経営する会社幹部の塩島淑朗さんは、大雪渓通行止めの影響で宿泊のキャンセルが相次いだと報告。「村中に影響が出てくる。新ルートがどうしても欲しい」と訴えた。同村は、新ルートがかかる同郡小谷村と協議し、現地調査した上で、新ルートを決める考えだ。

 白馬村観光課の篠崎孔一課長は「白馬連峰一帯は国立公園や文化財に指定されており、課題はさまざまある。それらを一つずつクリアして登山者が安全に楽しめる新ルートを整えたい」と話している。

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