金沢市中村町の養鯉場(ようりじょう)「中正錦鯉(ちゅうせいにしきごい)」で、飼育するニシキゴイが一年で最も貫禄のある姿を見せている。10月は栄養を蓄えて冬眠に備える時期に当たり、餌を求めてうねり、交錯するコイの背中が水面に鮮やかな錦を織り成している。
同所の池では、赤白黒のまだら模様が特徴の「昭和三色(しょうわさんしょく)」や、まばゆく輝く「山吹黄金(やまぶきおうごん)」など約50匹が飼育されている。
村本守代表(57)は「夏以降にたくさん餌を食べて、今が最も見応えのある姿になっている」と話した。ニシキゴイは12月ごろになると冬眠に入る。