御嶽山を望む木曽町開田高原でソバの脱穀や、唐箕を使った選別をする住民ら

御嶽山を望む木曽町開田高原でソバの脱穀や、唐箕を使った選別をする住民ら

長野県 木曽路 その他

秋の御嶽山望みソバ脱穀 開田高原住民、昔ながらに

信濃毎日新聞(2016年10月21日)

 木曽郡木曽町開田高原の住民でつくる開田高原地域協議会は20日、御嶽山麓にある「木曽馬の里」で、収穫して天日干ししたソバを昔ながらの方法で脱穀した。近くでは、開田小学校の5年生が、足踏み式の器具などでもち米を脱穀し、大勢の写真愛好家が移動しながらカメラを向けていた。

 晴れ渡り、御嶽山がよく見えるソバ畑で、同協議会や地区の女性ら10人ほどが、「気持ちがいい日だね」と言いながら、乾燥させたソバの束を木の板にたたきつけて実を落とした。これと並行して、風を送ってそば殻と実を分ける農具「唐箕(とうみ)」を使い、昨年の倍に当たる約130キロの実を収穫した。

 山梨県甲斐市から訪れた武藤正己さん(69)は「こうした光景はほかでは見られないので毎年来ている」。協議会長の松田武重さん(72)は「御嶽山の噴火以降、観光客が戻りきっていないので、少しでも人が集まるきっかけになればいい」と話した。

 開田小の5年生は、木曽馬を使って田を耕してコメ作りをしており、この日は、8人がはざ掛けしておいた稲を脱穀した。

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