一般公開された「釈迦多宝如来画像」(右)と「鬼子母神十羅刹女画像」=大法寺

一般公開された「釈迦多宝如来画像」(右)と「鬼子母神十羅刹女画像」=大法寺

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等伯の仏画 2点公開 荘厳な雰囲気 高岡・大法寺

北日本新聞(2016年10月22日)

 高岡市利屋町の大法寺は21日、桃山時代を代表する絵師、長谷川等伯が手掛けた国重要文化財の仏画2点を一般公開した。同寺の檀家や美術ファンらが訪れ、約450年前から伝わる「秘仏」に見入った。23日まで。

 等伯は現在の石川県七尾市に生まれ、寺や檀家の求めに応じて「信春」の名で仏画を描いたとされる。大法寺は仏画の掛け軸4幅を所有。いずれの軸も1997年に国重要文化財となり、保存環境の整った市美術館に預けている。同寺で一般公開されたことはなかったが「寺でじっくりと鑑賞したい」との声が寄せられたことから、今年に限り、5月と10月に2幅ずつ展示することにした。

 今回飾ったのは、等伯が26歳の時に描いた「釈迦(しゃか)多宝如来画像」と「鬼子母神十羅刹女画像」。「釈迦-」は細かく描き出した釈迦や多宝如来、菩薩の衣を金泥で塗り込め、荘厳な雰囲気が漂う。「鬼子-」は慈愛に満ちた母神の表情が目を引く。栗原啓允(けいいん)住職は「等伯は信仰心があつく、作品からも仏に寄せる思いの深さが伝わってくる。関心のある方は、この機会にぜひ見に来てほしい」と話した。

 公開時間は22日は午前10時~午後4時、23日は午前10時~正午。拝観料は高校生以上500円。問い合わせは同寺、電話0766(23)0115。

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