富山市婦中町下瀬の原養鯉(ようり)場で21日、ニシキゴイを越冬させるため池から屋内に移す"引っ越し作業"が始まった。
養鯉場代表の原久雄さん(79)と次男の中瀧勝美さん(50)が、池で網をたぐると、大きなニシキゴイが色鮮やかな模様の魚体を躍らせて水しぶきを上げた。親子は専用のたもや袋を使って、傷をつけないよう慎重な手つきで池からすくい上げていた。
原代表は「今年は水温が高めだったことから、よく餌を食べて丸々と育った」と笑顔を見せた。12月中旬まで作業を続け、ふ化して1年以内の当歳魚や2~4年目のものまで計約1千匹を、サイズ別に屋内の水槽に移し替える。