小松市の中学校古典教室で歌舞伎「勧進帳」を上演する今年の当番校・南部中の3年生は23日、同校で総稽古を行い、生徒が保護者や住民ら約300人を前に、夏休みから積み重ねてきた練習の成果を披露した。
化粧を施し衣装を着た出演者が動きや立ち位置を確認しながら堂々と演じ、本番さながらの気迫あふれる演技を繰り広げ、来場者から大きな拍手が送られた。
古典教室は市内10中学校が毎年持ち回りで「勧進帳」を上演している。南部中は役者をはじめ、はやし方やメーク、道具作りなどを全て生徒が担当し、準備を進めてきた。13日に歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが来校し、生徒を激励した。
11月1日に県こまつ芸術劇場うららで開かれる古典教室と、2日に同劇場で行う同校文化祭で上演する。