赤地に金糸で六文銭を編み込んだ生地を手にする上原さん

赤地に金糸で六文銭を編み込んだ生地を手にする上原さん

長野県 上田・小諸 特産

巻き返しへ、六文銭ニット 上田の業者製造、観光客らに人気

信濃毎日新聞(2016年10月26日)

 ニット製品製造「ニットウエハラ」(上田市芳田)が手掛ける上田ゆかりの戦国大名・真田氏の家紋「六文銭」を編み込んだグッズが、地元で生産された土産品として真田氏ファンや観光客に好評だ。百貨店や量販店向けにセーターやベストを製造してきた同社。海外製品に押された2000年ごろから生産規模の縮小を余儀なくされたが、現在はNHK大河ドラマ「真田丸」の人気を生かして巾着袋やハンドウオーマー、マフラーなどを展開し、逆境をはね返す挑戦を続けている。

 ニットウエハラは、代表の上原良治さん(81)がセーターの製造を東京の工場で学んだ後、地元に戻り1961(昭和36)年に創業。従業員を雇った時期もあったが、今は妻(76)と2人で製造を続ける。上原さんによると、93〜94年ごろには月1万枚ほど生産したが、00年以降は月千枚から1500枚ほどにとどまっていた。

 そんな中、真田氏に関する雑貨製造・販売「真田雁丸(かりまる)屋」の塚田泰裕社長(55)の提案で、09年から六文銭グッズ作りを開始。丸と四角を組み合わせた六文銭を編み込む試作を重ね、製品化にこぎ着けた。さらに「真田丸」放送に合わせ、城下町をイメージして蔵の模様を取り入れたニットワンピースなども開発、色の種類も増やしてきた。

 製品は真田雁丸屋が扱っており、現在、ペンケース、携帯電話ケース、帽子など多岐にわたる。最も人気なのは、小さな巾着袋「真田勝運(しょううん)袋」。赤地に金糸で六文銭を編み込んだものなど約10色があり、価格は494円。親しい人への土産品としてまとめ買いする客もいるという。

 真田雁丸屋の担当者によると、都市部から訪れた観光客の中には上田で製造していることに感激して買い求める人もいる。「地元で質の良いニット製品を作っていることを観光客に知ってほしい」と担当者。上原さんは「真田氏に感謝し、楽しみながら新商品のアイデアを考えている。観光客の記念になる製品を作りたい」と話している。

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