60センチ反射望遠鏡で夜空を見る坪根さん

60センチ反射望遠鏡で夜空を見る坪根さん

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臼田の星空眺め20年 佐久の「スタードーム」8万人超来館

信濃毎日新聞(2016年10月28日)

 佐久市臼田にある市の天体観測施設「うすだスタードーム」が11月、開館から20周年を迎える。臼田宇宙空間観測所があり、「星の町」をPRしてきた旧臼田町が設置。60センチ反射望遠鏡で知られる天体ドームなどを備え、これまでに8万人を超える市民や天文ファンが訪れている。11月27日には、国立天文台(東京都)の渡部潤一副台長を招いた講演会を、近くの市コスモホールで開く計画だ。

 スタードームは、1996年11月29日に開館。ここにある天体ドームは、天井が半分以上開き、空も眺めることができる「アイリット型」で全国的にも珍しいタイプだ。職員の坪根徹さん(56)は「図鑑に載っているような姿で星を捉えることができる」と話す。アンドロメダ銀河の渦巻きなどもはっきりと見ることができるという。

 ほかに、20センチ屈折望遠鏡や研修室があり、社会科見学といった地元の利用のほか、アクセスの良さから首都圏からの来館者も多い。子どものころから通い、現在大学で天文学を学んでいる人もいるという。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年度の運用開始を目指して、スタードームからも近い前山に臼田宇宙空間観測所の新しいパラボラアンテナの建設を進めている。坪根さんは「再びこの場所が選ばれたのは意義深い。これからも多くの人が訪れて星に興味を持ってもらう場所にしたい」と話している。

 11月27日の記念講演会は午後3時から、参加無料。講演後に渡部さんを交えて、スタードームで天体観測もする。これに合わせて11月25〜27日は無料開放し、施設見学や昼間の星観望、夜間の天体観測などができる。問い合わせは、うすだスタードーム(電話0267・82・0200)へ。

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