高階哲夫ゆかりの資料が並ぶ展示会場

高階哲夫ゆかりの資料が並ぶ展示会場

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「時計台の鐘」の楽譜など公開 滑川で高階哲夫展

北日本新聞(2016年10月28日)

 滑川市出身の音楽家、高階(たかしな)哲夫(1896-1945年)の写真や楽譜などを集めた展示が、同市加島町の田中小学校旧本館で行われている。生誕120周年記念事業の一環で、ことし国登録有形文化財となった歴史ある建築物を活用。11月13日まで土曜と日曜、祝日限定で観覧できる。市教委は郷土の先人の業績を広く伝えたい考えだ。

 高階は大正から昭和初期にかけて活躍し、国民歌謡や映画音楽などを数多く作曲した。展示は市と市教委が企画し、年譜や幼少期からの写真のほか、代表曲「時計台の鐘」や田中小学校旧校歌の楽譜など約20点を並べる。会場のCDで「時計台の鐘」「村の暁(あかつき)」「富山小唄」などの貴重な音源も試聴できる。

 市教委生涯学習課の前田利一振興係長は「市民はもちろん、古い音楽に興味がある人にも訪れてほしい」と話す。旧本館は昭和初期の学校建築で、細田守監督(上市町出身)のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」では子どもたちが通う小学校のモデルになった。足を運べば、木造校舎の温かい雰囲気も味わえる。

 旧本館は現在の校舎の隣にあり観覧無料。各日午前10時~午後4時。30日は午前11時から同校体育館でコンサートがあり、市出身の声楽家、石川操さんらが高階や秋にちなむ曲を披露する。

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