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吉野家、佐渡に初出店 金箔牛丼を限定販売 市民も行列

新潟日報(2016年10月29日)

 牛丼大手の「吉野家」を展開する北日本吉野家(仙台市)が28日、佐渡市長木に「吉野家佐渡佐和田店」をオープンした。市産業振興課や同社によると、島内初の24時間営業の飲食店となる。吉野家が沖縄県以外の離島へ出店するのは初めて。

 店舗の座席数は33席で、ドライブスルーも設ける。吉野家企画本部は「佐渡には同業他社が出店しておらず、十分に収益が見込めると考えた。他の離島より、物流コストが低いことも出店の決め手になった」と話す。

 オープン記念として、牛丼の上に金箔(きんぱく)を乗せた牛丼並盛りと同価格の「金箔牛丼」(税込み380円)を開発。佐渡のほか県内10店舗で、11月4日まで各日20食限定で販売し、佐渡金銀山の世界遺産登録を後押しする。

 28日は午前10時のオープンを前に、約2時間半前から市民ら約50人が行列を作った。開店と同時に店内は客で埋まり、牛丼をおいしそうにかきこんでいた。

 数十年ぶりに牛丼を食べたという小木町の無職男性(72)は「とてもおいしい。最終のフェリー(午後10時両津港着)で島へ帰ってきた後に食べられる場所があるのはありがたい」と24時間営業を喜んでいた。

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