青崩峠の案内板の前で記念撮影する参加者たち

青崩峠の案内板の前で記念撮影する参加者たち

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青崩峠、古道の歴史踏みしめ 南信濃―浜松、散策楽しむ

信濃毎日新聞(2016年10月31日)

 飯田市南信濃と浜松市水窪(みさくぼ)町を結ぶ青崩峠(1082メートル)の古道を中心に約10キロを歩く「青崩峠古道歩こう会」(信濃毎日新聞社後援)が30日、初めて開かれた。物流や交通の重要拠点として利用された古道の歴史を後世に引き継ごうと、南信濃の住民グループ「遠山郷やらまい会」と水窪町西浦地区住民でつくる「西浦区民交流の場管理組合」が企画。県内外から225人が参加し、石畳の道を歩きながら周辺の紅葉を楽しんだ。

 青崩峠は崩れてあらわになった岩盤の色から名付けられたとされ、信州と遠州(静岡県西部)を結ぶ秋葉街道の難所。この日は水窪町の「塩の道」の石碑を出発し、南信濃八重河内の旅館「いろりの宿島畑」を目指した。参加者は青崩峠や中央構造線の露頭に差しかかると、写真撮影したり付近の景色を眺めたりした。

 3カ所設けた中継所では、参加賞のワッペンに西浦田楽の舞や霜月祭りの湯立て神楽のスタンプが押され、主催者が用意した平成の名水百選「観音霊水」(南信濃)や、足神神社(水窪町)近くに湧き出た水が振る舞われた。

 足神神社宮司の守屋治次さん(70)は、小学生のころに両親に連れられて歩いた思い出がよみがえったという。「今まで見過ごしていた景色や名所に気が付いた」と話した。

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