復活した路線バスの第1便に乗り込む住民ら=1日午前7時すぎ、長岡市蓬平町

復活した路線バスの第1便に乗り込む住民ら=1日午前7時すぎ、長岡市蓬平町

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蓬平-長岡駅 路線バス復活 中越地震以来12年ぶり

新潟日報(2016年11月2日)

 長岡市のJR長岡駅東口と蓬平地区を結ぶ定期路線バスが1日、2004年の中越地震の影響による運休・廃止から12年ぶりに復活した。地元住民らの強い要望に運行業者の越後交通などが応えた形だ。市と越後交通によると、利用低迷などで路線バスが廃止・短縮されることはあっても、復活は「非常に珍しい」。長岡の奥座敷・蓬平温泉や商売繁盛の神様として知られる高龍神社といった観光地へのアクセス向上のほか、地元住民の生活路線としての期待も高まっている。

 長岡駅から蓬平までの路線バスは中越地震後、村松町地区~蓬平間の約4キロが運休となり、同区間は07年に廃止された。08年には、住民からの会費や復興基金などでNPO法人が運行する地域バスが村松町~山古志支所間などでスタートしたが、今春までは法律上、地域外の人は乗ることができなかった。

 蓬平からまちなかに向かうには村松町で乗り換える必要もあり、高龍神社総代の中村忠夫さん(70)は「高齢者の通院などの際、乗り換えは大変だった」と語る。住民らは、関係機関に路線バス復活の陳情を重ねていた。

 越後交通は今回、村松町が終点となっていた路線バスを蓬平まで延伸させる形で復活させた。長岡駅東口からJR宮内駅、東摂田屋、村松、濁沢、太田小中学校前などを経て蓬平、高龍神社まで走る。

 地震前は蓬平の中心部が終点だったが、今回の復活に合わせて1キロほど先にある高龍神社まで走る。周辺には3軒の温泉旅館があり、利用者の申し出で自由に乗降できる。平日は1日6往復半(休日6往復)で、一部の便は、移転した立川綜合病院(上条町谷内)を経由する。長岡駅東口~高龍神社間の運賃は480円。

 蓬平観光協会長で旅館和泉屋の女将・田崎久子さん(59)は「マイカーやタクシーだけでなく、路線バスでふらりと訪れる日帰り客も期待できる」と復活を歓迎した。

 1日朝に高龍神社近くで開かれた式典には、地元住民ら約100人が参加した。地元の太田地区連合町内会長(72)が「路線バス復活は地元の悲願だった」とあいさつ。住民らが笑顔で第1便に乗り込んだ。

 市は今後、広域観光ルートの移動手段の一つとしてバス需要を掘り起こす考えだ。市交通政策課は「利用増へ知恵を絞り、発信していきたい」としている。

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