共通ICチケット導入に伴い、白馬八方尾根など7スキー場に設置されたリフトの自動改札ゲート

共通ICチケット導入に伴い、白馬八方尾根など7スキー場に設置されたリフトの自動改札ゲート

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共通ICチケット導入 白馬・小谷・大町の10スキー場

信濃毎日新聞(2016年11月5日)

 「ハクババレー」と名付けて誘客している北安曇郡白馬村、小谷村、大町市の10のスキー場が今冬、リフト券に共通のICチケットを取り入れる。このチケットを持つ人は、各スキー場の窓口に寄らずにそのままリフトを使える。このうち7スキー場は、全リフトに同じ仕組みの自動改札システムを導入した。長期滞在する外国人客らの利便性を高め、さらなる誘客につなげる試みだ。

 10スキー場のリフト運行会社などでつくる「大北地区索道事業者協議会」はこれまでも共通リフト券を販売していたが、1日2スキー場までしか利用できず、移動先のスキー場の窓口で1日券と交換する必要があった。年末年始などは窓口に行列ができ、不便だったという。

 新しい共通チケットはカード型で、キャッシュカードほどの大きさ。ICチップを内蔵し、改札ゲートのセンサーが感知して自動でバーが開く仕組み。チケットは使い捨てと、入金して何度も使えるチャージ式の2種類がある。

 各スキー場窓口で1日券、2日券、3日券を販売。料金は1日券で中学生以上5700円、小学生3200円と通常より高めの設定だが、協議会担当者は「いろんなスキー場を楽しみたい人にとってはお得」とする。シーズン券(中学生以上13万円、小学生7万円)もあり、ハクババレーのサイトで受け付ける。

 10スキー場は例年、11月下旬ごろから順次、オープンする。広報を担当する「ハクババレー索道事業者プロモーションボード」事務局の西山健太郎さん(46)は「それぞれに個性がある10のスキー場を一つのスキー場のように楽しめる。気分や気象条件、ゲレンデの状態に応じて自由に移動してみては」と勧めている。

 問い合わせは、協議会事務局の八方尾根開発(電話0261・72・2715)へ。

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