老舗呉服店の大門屋が設けたカフェの主力メニュー「桑の葉茶セット」=福井県大野市

老舗呉服店の大門屋が設けたカフェの主力メニュー「桑の葉茶セット」=福井県大野市

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呉服店こだわりの桑の葉茶 併設カフェで提供、大野・七間通り

福井新聞(2016年11月9日)

 福井県大野市元町の七間通りにある老舗呉服店の大門屋は、店舗に併設して「シルク du カフェ」をこのほど開店した。桑の葉の茶を提供し、着物の絹地を作る原点となる蚕の餌の桑まで突き詰めたこだわりをアピールしている。

 大門屋は1818年に創業。11代店主の高橋弘直さん(63)が「呉服屋という個性を生かしつつ、通りのにぎわいづくりに役立ちたい」との思いで、100年以上前に建てられた店舗の趣を残しつつ改装。1階部分をカフェに、2階は着物や和装小物のギャラリーと店舗にした。

 主力メニューの「桑の葉茶セット」(税別500円)は、春に採った桑の新芽を天日干したものを使用。茶葉に使った桑に大野産のしょうゆをあえたおひたし、ごま豆腐がセットで味わえる。桑玉あんみつ、桑の葉の抹茶を使ったシフォンケーキなどもメニューにそろえ、茶葉の販売も行っている。

 葉や実は、大門屋が提携する県内唯一の養蚕農家、杉本英夫さん(福井市)が3年ほど前までに同市の国見岳に植樹した3200本から採る。桑の若葉は柔らかく栄養が豊富で、糖尿病予防や便秘改善などに効果があるという。

 カフェは午前9時~午後4時、不定休。着物で来店すると5%引きになる。問い合わせは同店=電話0779(66)1883。

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