入善町下飯野の海洋深層水パークへの来場客が増えていることから、観光交流機能を充実させた「にゅうぜん　浜マルシェ」が１３日、入善海洋深層水活用施設内にオープンする。土産品の販売コーナーやサイクルカフェ、深層水の分水といった幅広い利用を見込み、町内外に向けた魅力発信拠点として期待される。

　海洋深層水パークには入善海洋深層水活用施設の他、昨年８月に開業したレストラン「入善　牡蠣（かき）ノ星」が立ち並ぶ。入善町キラキラ商工観光課によると、レストランの開業効果もあって２０１５年度の施設への来場者数は前年度の２倍以上となる約３万７千人だった。本年度も同程度の数字が見込まれるという。

　浜マルシェは入善漁業協同組合（車正利組合長）が運営する。町ＰＲマスコットキャラクター・ジャンボ～ル三世グッズや町内の菓子店が作ったオリジナルスイーツ、地元産コシヒカリなど１３０品目以上を扱う。入善船籍が水揚げしたマグロを「入善おらっちゃマグロ」と名付け、冷凍保存した状態で売り出す。

　すぐそばを富山湾岸サイクリングコースが通ることからサイクルカフェを設け、町内外の愛好家に気軽に立ち寄ってもらえるようにした。名水を紹介する看板を設置した深層水の分水コーナーもある。

　１３日は午前１０時からのオープニングセレモニーに続きウエルカムイベントを開催。深層水仕込みのカキやアワビをそろえたグルメ市やサンマの振る舞いなどを予定している。同漁協は「多くの人に来てもらい入善の良さを知ってほしい」としている。

　マルシェの営業は午前９時～午後５時。月曜定休。