10日の石川県内は次第に高気圧に覆われ、午前中は薄雲の間から爽やかな青空ものぞいた。金沢駅東広場ではクロマツの雪づり作業が行われ、冬の風物詩となっている光景に観光客や駅利用者らが足を止めて見入った。
鼓門(つづみもん)付近には高さ約5メートルのクロマツ6本が植えられている。金沢市の委託を受けた造園業者が幹に沿って竹の支柱を立て、30本の縄を放射状に下ろして枝に結び付け、美しい円すい型に仕上げた。観光客らは「風情がある」「金沢らしいね」と話しながら、スマートフォンやカメラを向けて記念撮影した。
金沢駅東広場を皮切りに市内各所で雪づり作業が進められ、12月7日までに31の公園の樹木と90路線の街路樹に雪づりを施す予定となっている。