絵本「幸村と真田紐」の物語を考えた山田さん(左)と絵を担当した木南さん

絵本「幸村と真田紐」の物語を考えた山田さん(左)と絵を担当した木南さん

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真田紐の伝承、絵本で紡ぐ 東御のグリーン美術出版

信濃毎日新聞(2016年11月11日)

 戦国武将真田信繁(幸村)ゆかりとされる「真田紐(ひも)」にまつわる言い伝えを広く知ってもらおうと、東御市で出版・印刷物の企画、販売などを扱う会社「グリーン美術出版」が近く「幸村と真田紐」と題した絵本を出版する。物語は従業員の山田早枝子(さえこ)さん(47)=上田市=が作り、絵は佐久市の漫画家木南精示(きなみせいじ)さん(61)が担当した。真田紐のエピソードは、信繁が主役のNHK大河ドラマ「真田丸」でも登場。同社は佳境を迎えた大河ドラマと一緒に絵本を楽しんでほしいとしている。

 山田さんは営業などの担当。「本は作家が書くものと決め付けず、出版をより身近なものにしたい」と2年ほど前から構想を練り始め、知人らの助言を基に書き上げた。

 真田紐は関ケ原の合戦(1600年)後、信繁と父昌幸が九度山(くどやま)(和歌山県九度山町)に蟄居(ちっきょ)した際に作り、暮らしの助けにしたとの言い伝えがある。真田紐は長野県内であまり作られておらず、現在は関西方面などで織られているという。

 絵本では、生活に困窮した幸村が「ふるさと上田に古くから伝わる紐を紡いで売る」ことを思い付き、商人たちに真田紐と呼ばれるようになったと紹介。丈夫で優れた紐の行商を通じて諸国の情報を集めさせた幸村の手腕や、歴史の表舞台に返り咲くまでの道のりなどを描いた。大坂冬の陣(1614年)で徳川方の大軍と真田軍が激戦を交わす姿が細やかに描かれた絵も、見どころの一つだ。

 外国人観光客への広がりも期待し、英訳も付けた。山田さんは「真田紐を通して見えてくる歴史や家族のドラマなどを感じ取ってもらえればうれしい」と話す。縦14・5センチ、横20センチ、32ページ。1冊800円(税別)。問い合わせは同社(電話0268・71・0840)へ。

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