武井武雄にゆかりのある場所を紹介した「ふるさとの武井武雄さ足跡マップ」

武井武雄にゆかりのある場所を紹介した「ふるさとの武井武雄さ足跡マップ」

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武井武雄、岡谷の足跡マップ 功績を柔らかくアピール

信濃毎日新聞(2016年11月12日)

 岡谷市出身の童画家武井武雄(1894〜1983年)の生家の保存と活用を目指す「武井武雄をあいする会」は、市内にある武井ゆかりの場所を紹介する「ふるさとの武井武雄さ足跡マップ」を作った。「武井の功績や生家の保存の重要さを、柔らかく市民にアピールしたい」と発案。A4サイズで500部作り、JR岡谷駅などに置いて活用してもらう。

 タイトルの「武井武雄さ」は、尊敬を込めた方言だ。江戸時代の武家屋敷だった同市堀ノ内の生家のほか、武井が札の版木を彫った西堀八幡社、武井が戦後に設立した文化団体「双燈(そうとう)社」の拠点だった広円寺など9カ所を紹介し、手描きのイラストと解説を添えた。イラストは会員で古道具店を営む小口泰史さん(40)が担当した。四つ折りで持ち歩きやすくした。

 武井の遺族側から生家と敷地の寄贈を受けた市は、生家を取り壊して隣接する西堀保育園の新園舎を建設する方針。改築に合わせ、武井の功績を顕彰する方法も検討している。「あいする会」は生家の解体方針を受けて2013年に発足し、諏訪地方を中心とする125人が会員になっている。会長の小口基実さん(68)=岡谷市長地片間町=は「古い建物を保存するのが時代の流れ」と話す。

 11日に岡谷市内で記者会見した「あいする会」事務局長の八幡兵吉さん(69)は、「マップを気軽に読み、歩いてもらうことで市民にゆかりの場所を知ってほしい」と話した。

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