出町浄瑠璃大会に向けて練習する滉貴さん(左)と舘さん。右は講師の松村さん

出町浄瑠璃大会に向けて練習する滉貴さん(左)と舘さん。右は講師の松村さん

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子ども三味線、太夫と初共演 砺波で23日に出町浄瑠璃大会

北日本新聞(2016年11月18日)

 23日に砺波市で開かれる「第26回出町浄瑠璃大会」で、砺波子供歌舞伎曳山(ひきやま)振興会三味線教室の子どもたち5人が浄瑠璃の演目「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)」の演奏を担当する。大会で子どもたちが太夫の語りに合わせて演奏するのは初めて。担い手として期待される子どもたちが、出町子供歌舞伎曳山祭の伝統に新たな風を吹き込む。

 三味線教室は県無形民俗文化財の出町子供歌舞伎曳山祭の浄瑠璃の三味線奏者を育成しようと2001年に始まり、三味線奏者の松村幸子さん(69)=同市中央町=が指導している。大会では教室の子どもたちが三味線の合奏で稽古の成果を披露してきた。上達してきた子どもたちのステップアップにつなげようと、太夫と共演することにした。

 出演するのは、舘良成(りょうせい)さん(砺波高1年)と西内滉貴さん(同)、西内彩乃さん(出町中2年)、岡本祐奈さん(井波中1年)、橋詰月乃さん(出町小6年)の5人。太夫の高畠文夫さん(48)=同市中央町=と三味線の松村さんが共演する世話物「新版歌祭文 野崎村の段」の見せ場に登場する。舘さんら4人は三味線、これまで三味線を続け今春から語りを始めた滉貴さんは太夫を担当する。

 本番に向け、松村さん宅で練習に励んでおり、10年ほど前から通う最年長の舘さんと滉貴さんは「例年とは異なる共演だが、普段通り演奏して練習の成果を発揮したい」と意気込む。

 大会は出町子供歌舞伎曳山会館で23日午後3時から開催。来年の出町子供歌舞伎曳山祭の演目になる「壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)」なども浄瑠璃の担い手によって披露される。入場無料。

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