国の文化審議会は18日、敦賀市字立石エリケ崎の立石岬灯台と灯台敷地を囲む塀「囲障(いしょう)」の2件を、登録有形文化財(建造物)として登録するよう求めた。
立石岬灯台は敦賀半島の最北端に位置し、1881年に建てられた。日本人技師が施工に携わった最初期の洋式灯台。材料や技術の面で再現が難しい点が決め手となった。
「囲障」は同年に建築され、土塁上部に鋳鉄製の柵がある。土塁の側面に沿って、解体した退息所(灯台を管理する職員の住宅)の石材が積んであり、灯台とともに当時の様子を物語っているとして評価された。