上田城跡公園にある「信州上田真田丸大河ドラマ館」=21日、上田市二の丸

上田城跡公園にある「信州上田真田丸大河ドラマ館」=21日、上田市二の丸

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大河ドラマ館、上田市新装へ 独自展示で誘客維持

信濃毎日新聞(2016年11月22日)

 NHK大河ドラマ「真田丸」で使った衣装などを展示する上田城跡公園の「信州上田真田丸大河ドラマ館」について、上田市の母袋創一市長は21日、来年1月15日の営業期間終了後も同年11月まで、真田氏ゆかりの品などを市独自で展示すると明らかにした。ドラマによる誘客効果をできるだけ維持する狙いで、建物はその後、解体する。

 現在のドラマ館は、解体予定だった旧市民会館をNHK子会社が改装し、放送に合わせて1月17日に開館。劇中で使った衣装や小道具、主人公・真田幸村(信繁)が大坂城外に築いたとりで「真田丸」の大型模型などを展示している。入館者数は当初の年間目標50万人を大きく上回り、今月18日に90万人を突破した。

 ドラマ館の営業終了後、NHK側は展示物を撤去する予定。これに替えて市は、バーチャルリアリティー(仮想現実)技術を使った上田城の映像の大画面上映や、真田氏とそれを支えた国衆の紹介、ゆかりの品の展示などを検討している。来年4月上旬の開館を目指し、整備費は8千万円。市は今年4月〜来年1月のドラマ館の入館料収入を3億2千万円と見込んでおり、担当者は「運営経費を差し引いても整備費は入館料収入で賄える」としている。

 母袋市長は「上田市にとって『ポスト真田丸』は大きな課題。市や真田氏の魅力を引き続き全国にアピールしていく手段として必要」としている。市は28日開会の市議会12月定例会に、関連事業費を盛った本年度一般会計補正予算案を提出する。

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