江戸時代の古い町並みが残る東御市本海野の海野宿で２３日、地元住民による「海野宿ふれあい祭」があった。宿場町としてにぎわった時代の服装などを再現して練り歩く「時代衣装行列」などが目を引き、親子連れらが楽しんた。

　本海野は戦国大名・真田氏とゆかりがある海野氏の拠点として知られている。今年は真田信繁（幸村）が主役のＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」が放送されていることもあり、時代衣装行列に上田市民有志らによる「上田城甲冑（かっちゅう）隊」が「赤備え」で参加。堂々と練り歩く武者行列の姿を観光客らは夢中で写真に収めていた。

　野菜ほうとうやパン、くるみの販売、海野宿歴史民俗資料館の無料開放などの催しもあり、かつての宿場町のように多くの人が行き交った。知人２人と訪れた甲府市の清水弘海さん（７２）は、江戸時代の風情が残る町並みや行列を見て楽しんだといい、「また写真を撮りに来たい」と話していた。