アクリル板で覆われた舟に乗り、こたつで暖を取りながら川下りを楽しむ観光客=1日、飯田市の天竜川

アクリル板で覆われた舟に乗り、こたつで暖を取りながら川下りを楽しむ観光客=1日、飯田市の天竜川

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天竜川の冬の風物詩「こたつ舟」 飯田下伊那で運航

信濃毎日新聞(2016年12月2日)

 天竜川で川下り舟を運航する「天竜舟下り」(飯田市松尾新井)と「天龍ライン遊舟」(同市龍江)は1日、天竜川の冬の風物詩「こたつ舟」の今季の運航を始めた。県外の団体客らが訪れ、こたつで暖を取りながら波の揺れや野鳥の観察を楽しんだ。

 「天竜舟下り」のこたつ舟は、全長約12メートルの舟の客席部分が透明のアクリル板で覆われ、細長い豆炭こたつが据えられている。

 午前中は、千葉県のツアー客23人が2舟に分かれて乗り込み、飯田市の弁天港から時又港までの約6キロを30分ほどかけて下った。

 この日は比較的暖かく、乗客は窓を開けて、舟の周囲を飛び回るトンビやマガモの群れ、渓谷の景色に見入っていた。前日の雨の影響で水量が多く、アクリル板に水しぶきが当たるたび、「揺れるねー」と、歓声を上げていた。

 「天竜舟下り」によると、こたつ舟は客席部分が覆われているため、普通の舟より波の音がよく響く。乗客の浅原信之さん(72)=千葉県船橋市=は「いろいろな観光地で川下り舟に乗ったけれど、ここが一番スリリング。もっと寒くなれば、熱かんを楽しむのもよさそう」と話していた。

 こたつ舟の運航は両業者とも来年2月末まで。

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