「動き」を感じさせる作品をそろえた最後の企画展=県立近代美術館

「動き」を感じさせる作品をそろえた最後の企画展=県立近代美術館

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終幕企画展「MOVING」始まる 県立近代美術館

北日本新聞(2016年12月4日)

 県立近代美術館の終幕を飾る企画展「MOVING!―ミュージアムが『動く』」が3日始まった。「動き」をテーマに、選び抜かれた20世紀美術の名品と共に、個性豊かなアーティスト3人が公開制作した作品など34点をそろえる。28日まで。

 同美術館は1981年7月にオープン。20世紀初頭から現代までの美術の潮流を紹介してきた。耐震基準を満たしていないなどの理由から、富山市の富岩運河環水公園に名称を改めて移転する。

 企画展は「動きを表現する」「心動かす」「『発生の現場』としての美術館」の3章で構成。招待作家となった陶造形作家、伊藤公象さん(茨城)、富山市出身の現代美術作家、田村友一郎さん(静岡)、"絵描き"の淺井裕介さん(東京)が今回のために用意した「動き」を感じさせるインスタレーションや絵画を出品した。

 収蔵品では、フランシス・ベーコンや白髪一雄らの絵画や、毛利武士郎の立体造形を展示。永井一正さんがデザインした企画展のポスターや、過去の企画展の資料なども並べ、35年間の歴史に触れられる。

 開会式があり、山本修県生活環境文化部長があいさつ。蒲地北日本新聞社事業局長、福村文治富山テレビ放送事業局長、雪村行二県立近代美術館長が加わりテープカットした。企画展を担当した碓井麻央学芸員が解説した。

 県立近代美術館と富山テレビ放送、北日本新聞社主催。

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