餌を食べる「イッチ」(右)と「もずく」

餌を食べる「イッチ」(右)と「もずく」

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ハッチの初孫仲間入り 須坂市動物園「血統残したかった」

信濃毎日新聞(2016年12月5日)

 須坂市動物園は4日、全国的な人気を集めたアカカンガルー「ハッチ」の孫で雄の「イッチ」と、ペアとなる雌の「もずく」の飼育を始めたと発表した。同園では6月にハッチの妻「クララ」が、7月には孫の「ヨナ」が相次いで死に、カンガルーが1匹もいなくなっていた。

 イッチはハッチの子「キララ」のいる「よこはま動物園ズーラシア」(横浜市)で、もずくはかつてクララがいた神戸市立王子動物園でそれぞれ飼育されていた。イッチはキララの第1子で、ハッチの初孫。中沢雄一係長(49)は、須坂市動物園はハッチ人気で活気を取り戻したとし、「何としてもハッチの血統を園に残したかった」と話す。

 飼育再開に際して同園は、ヨナが獣舎内で頭を打って死んだとみられることから、獣舎内のコンクリートやフェンスの角に緩衝材を設けた。その上で、11月21日にもずくを、4日後にイッチを迎えた。

 イッチは7歳で人間だと40〜50代、2歳のもずくは20歳前後に当たるという。年の差はあるが、一緒にくっついて昼寝をする姿も見られて2匹の仲はまずまず。担当飼育員の松本妃華さん(21)は「安全に十分注意しながら、繁殖につながるよう飼育したい」と話している。

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