赤い布橋(奥)を一望できる観覧席を見学する出席者=立山町芦峅寺

赤い布橋(奥)を一望できる観覧席を見学する出席者=立山町芦峅寺

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「布橋灌頂会」の儀式見える観覧席完成

北日本新聞(2016年12月5日)

 立山町芦峅寺で江戸時代に行われ、現在は3年に1度開かれている「女人救済儀式 布橋灌頂会(ぬのばしかんじょうえ)」の観覧席が完成し、記念式典が4日、現地で行われた。地元住民ら約30人が布橋を一望できる席の完成を祝い、来年の開催に向けて安全な運営を誓った。

 布橋灌頂会は女人禁制のため入山を許されなかった女性たちが、白装束でこの世とあの世をつなぐとされた布橋を渡り、極楽往生を願った儀式。明治期の廃仏毀釈(きしゃく)で廃れたが、1996年の国民文化祭で復活。2005年以降は地元住民や町などでつくる実行委員会(会長・佐伯元信芦峅寺総代)が開催している。

 事業は上部を通る県道ののり面を補強する県の「災害防除事業」の一環で、コンクリートを階段状にすることで観覧席とした。パイプ椅子を並べた場合、120席近く置ける。事業費は1300万円。

 神事に続く式典では佐伯会長があいさつ。舟橋貴之町長、伊東幸一町議会議長、亀山彰県議、県立山土木事務所の堀徹所長が祝辞を述べた。 

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