細川部長(左)の説明を聞きながら試食する伊東町長(右)ら=上市町働く婦人の家

細川部長(左)の説明を聞きながら試食する伊東町長(右)ら=上市町働く婦人の家

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モクズガニを上市名物に 町商工会女性部がレシピ考案

北日本新聞(2016年12月6日)

 上市町を流れる上市川や白岩川に生息するモクズガニを使い、町商工会女性部(細川和子部長)が考案したレシピの発表・試食会が5日、町働く婦人の家で開かれた。濃厚な味わいのかにみそを生かし、炊き込みご飯、カニ団子など5品を考案し、出された改善点を踏まえてまとめて本年度内に公開する予定。来年度から町内の飲食店で提供できるよう提案し、観光客や町民に新たな特産としてアピールしていく。

 モクズガニは茶褐色で、はさみと足が毛深いのが特徴。高級なカニで知られる上海ガニの近縁種とされ、県内では小矢部川での漁が知られている。上市町は山菜や農産物が豊富だが、農閑期の特産が少ない。女性部は海のない同町の水産資源として、モクズガニに着目した。

 県商工会連合会の「元気な商工会地域づくり支援事業」として6月に取り組みをスタート。16人が3班に分かれ、モクズガニの魅力を引き出す方法を検討した。濃厚なみそと煮込んで抽出しただしをベースにしながら、炊き込みご飯、クリームスパゲティ、茶わん蒸し、身などを揚げたカニ団子、地元野菜と煮込んだ鍋を考案した。臭みを取るため5日間、真水に入れて泥抜きした上で調理した。

 試食した伊東尚志町長は「無理に安くせず、素材に見合った価格で提供することが大切」、坂井穂悦町商工会長は「カニの味が前面に出るよう一緒にする食材を見直すといい」とアドバイス。細川部長は「地元に素晴らしい食材があることに気付いた。愛されるよう育てていきたい」と話した。

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