立山砂防の国際的な価値や世界遺産登録に向けた戦略について話し合ったシンポジウム=県民会館

立山砂防の国際的な価値や世界遺産登録に向けた戦略について話し合ったシンポジウム=県民会館

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立山砂防の価値考える 世界遺産目指し国際シンポ

北日本新聞(2016年12月12日)

 国際シンポジウム「日本固有の防災遺産-立山砂防の防災システムを世界遺産に-」が11日、県民会館で開かれた。来場した約200人が、国内外の有識者らの議論に聞き入り、立山砂防の国際的価値や世界遺産登録のために必要な戦略などに理解を深めた。

 石井隆一知事と日本イコモス国内委員会の西村幸夫委員長が講演。前スイス環境庁次官のアンドレアス・ゲッツ氏、日本大の五十畑弘教授、モントリオール大のクリスティーナ・キャメロン教授、前国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長の松浦晃一郎氏が加わって意見交換した。

 ゲッツ氏は「立山砂防はあらゆる地域の問題解決の参考になる。世界遺産リストに載るべきだ」と評価。登録には「顕著な普遍的価値」を有することが必要だが、キャメロン教授は立山砂防について「技術の発展に関して欧州と交流があり、歴史上の重要な段階を物語る技術の集合体の見本でもある。自然美もある」として、複数の評価基準に合致するとした。他の世界遺産との比較や、推薦提案準備への取り組みについても議論した。

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