首都圏に住む県ゆかりの企業関係者と石井隆一知事の懇談会が12日、東京都内のホテルで開かれた。富山県の観光振興や人口増に向け、出席者からさまざまな意見が出された。
観光振興を巡っては、県の玄関口である富山空港やJR富山駅を「観光の目的地になるような場所にすべきだ」という声が上がり、複数の出席者が内装などの改善を要望。外国人観光客を呼び込むため、会員制交流サイト(SNS)などを活用した情報発信や、富裕層をターゲットにした高級ホテルの誘致に力を入れるべきだとの指摘もあった。
人口減対策に関しては、「充実した子育て環境を生かし、全国からシングルマザーの移住を促してはどうか」というユニークな提案もあった。これに対し、石井知事は「具体的なニーズを問い合わせている」とし、検討を進めていることを明らかにした。
懇談会は県政の参考にしようと2年前から開催している。今回は出版や銀行、ホテル業界などから10人が出席した。