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「真田丸」にぎわい来年以降も 長野でエピローグ展開催へ

信濃毎日新聞(2016年12月14日)

 長野市松代町松代の真田宝物館は、来年1月7日〜4月3日に開催を検討している特別展について、テーマを「真田一族」とし、初公開を含む真田家や家臣団にまつわる史料を並べる方針を決めた。12日に終了した特別企画展「体感!!戦国の絆信州松代真田大博覧会2016」のエピローグ展の位置付け。

 NHK大河ドラマ「真田丸」放送によるにぎわいを来年以降にもつなげる狙い。エピローグ展では、同館所蔵史料のうち、特別企画展で展示しきれなかった史料を中心に紹介。1月7〜9日には、今年10月に約100年ぶりに確認されて特別企画展で初公開した信繁(幸村)の書状の原本(自筆)も展示する。

 松代藩につながる真田家や、真田丸にも登場した松代藩真田家初代藩主信之の長男で、上野国(現群馬県)の沼田を治めた信吉に関係する史料を展示予定。昌幸の弟で、信之や信繁の叔父信尹(のぶただ)や、縁戚関係にある矢沢家や小山田家といった松代藩家老にも焦点を当てる。信尹の史料は、山梨県北杜市にある菩提(ぼだい)寺から借りるという。

 長野市教育委員会の青木和明文化財課長は「大河ドラマ熱に応え、特別企画展に劣らないくらい見応えがあるものにしたい」と話している。

 同館研究員の山中さゆりさん(44)によると、所蔵の9割を江戸時代の史料が占めるといい、「せっかく真田が注目されており、人気の戦国時代だけでなく(松代藩真田家が)幕末まで続いたことを知ってもらえればうれしい。江戸時代の史料にも目を向けてほしい」としている。

 7〜9月には、JRと県内自治体などが展開する大型誘客事業「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた企画展も検討している。

 入場料は一般300円、小中学生120円。火曜休館。

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