軍令状の原本(左)を眺める来場者

軍令状の原本(左)を眺める来場者

長野県 上田・小諸 祭り・催し

大坂夏の陣「軍令状」原本 上田市立博物館で特別展示

信濃毎日新聞(2016年12月15日)

 1615(慶長20)年の大坂夏の陣の際、豊臣秀頼の側近として仕えた大野治長の弟で指揮官の1人だった大野治房(主馬(しゅめ))が、豊臣方に付いた浪人たちに出した軍事上の指示書「軍令状」の原本が来年1月3日まで、上田市の上田城跡公園内にある市立博物館で特別展示されている。徳川軍が大坂城を攻め落として豊臣家が滅亡した合戦を巡り、豊臣方の作戦の一端が分かる貴重な資料だ。

 軍令状は5月7日付。大坂夏の陣のうち、上田ゆかりの戦国武将・真田信繁(幸村)が徳川家康に最後の決戦を挑み、討ち死にした日とされる。

 軍令状は「天下分け目の合戦であるため軍法を守り、茶臼山、岡山から南は進出しないこと」や「真田信繁や毛利勝永と申し合わせ、軽率に戦いを始めないこと」などを指示している。さらに、作戦通りに敵を引き寄せてから戦えば、必ず勝てるとも記している。

 軍令状の原本は、大正から昭和初期にかけて民衆が学ぶために上田市で開かれていた「上田自由大学」の創設に関わった故猪坂直一さんの親族が市立博物館に寄託した。倉沢正幸館長(61)は「NHK大河ドラマ『真田丸』の最終回で描かれそうな場面に関する書状なので、ぜひ見に来てほしい」と話している。

 特別展示は午前8時半〜午後5時(入館は午後4時半まで)。今月29日〜来年1月1日は休館。一般300円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは上田市立博物館(電話0268・22・1274)へ。

上田・小諸 ニュース

上田・小諸
イベント

上田・小諸
スポット