来年夏に「バイカーズパラダイス」を開業する予定の「山の駅」=14日、山ノ内町志賀高原

来年夏に「バイカーズパラダイス」を開業する予定の「山の駅」=14日、山ノ内町志賀高原

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夏の志賀、バイカー聖地に 山ノ内の「山の駅」改装へ

信濃毎日新聞(2016年12月15日)

 下高井郡山ノ内町志賀高原の中心部にある観光拠点施設「山の駅」が来年夏、オートバイや自転車のツーリング客が立ち寄ってくつろげるドライブイン施設「バイカーズパラダイス」に生まれ変わることが14日、分かった。冬季は県内で最多のスキーヤーが訪れる志賀高原。グリーンシーズンには世界中の「バイカー」が集う「聖地」を目指す構想で、高原の観光再生につなげる。

 スキー場経営の志賀高原リゾート開発(山ノ内町)が子会社「志賀高原創生公社」を設立し、今後、民間ファンドの投融資を受けて施設改装などに当たる。

 山ノ内町と群馬県草津町を結ぶ志賀高原の国道292号は、山々が折り重なる壮大な風景を見渡すことができ、夏場はオートバイに乗ったツーリング客が行き交う。国道近くの山の駅には現在、食堂と売店が入っており、バイカーが立ち寄って楽しめる施設に改装する。

 オートバイの名車を展示し、カフェを設けて関連書籍をくつろいで読めるようにする。専門スタッフが故障車を修理。バイク型の電気自動車(EV)を配備し、希望者に環境に優しいツーリングを楽しんでもらう構想だ。

 山の駅は鉄筋コンクリート造り3階建て(延べ床面積約4380平方メートル)で、志賀高原リゾート開発が所有。来年7月第4日曜の「信州山の日」に合わせてオープンさせたい考えだ。

 志賀高原リゾート開発は同高原のスキー場19カ所のうち13カ所のリフトなどを運営。同公社は観光やまちづくり事業に特化させるため11月4日付で設立した。志賀高原リゾート開発、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構(東京)の3人が取締役を務める。志賀高原の土地を所有する一般財団法人和合会や、志賀高原観光協会、地域住民と連携して観光地の活性化を進める。

 同公社の春原高志社長(63)は「志賀高原はバイカーや自転車に乗るサイクリストからの評価が高い。バイカーズパラダイスを含め、志賀高原の良さを少しでも多くの人に伝えていきたい」とする。

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